被災地の本当の話をしよう ~陸前高田市長が綴るあの日とこれから~ #読了

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2011年3月11日に起きた未曾有の大災害・東日本大震災による津波で、市街地が壊滅した岩手県陸前高田市。三陸沖に面した県最南端の自然豊かな田舎町を襲った想像を絶する惨劇とは。自らも津波で妻を亡くした絶望的な状況の中、ゆるぎない信念をもって陣頭指揮にあたった戸羽太市長が、震災当日の様子から復興へのシナリオまで、被災地の全容を明らかにする。社会の関心が政局や原発等に流れる今、日本を復興するためには絶対に忘れてはならない、被災地の現実を真に理解できる一冊。

こちらの読書術の本に紹介されていたので、読んでみました。
2011/8/8、震災の5ヶ月後に出版されていたようです。5年も経ってから購入したのですが、もっと早くこのような本が出ていたことを知りたかったです。

本の内容は大きく分けると、3.11当日の地震・津波の様子、被災直後の対応、今後の復興プラン、などが市長の立場で書かれています。

これからは「減災」を考えていくべき

三章の復興プランの中でこのようなタイトルの節がありました。「30メートル以上もある高い防波堤を作ったとしても、今後、それよりも高い津波が発生しないとは誰も断言できません。」まさにその通りで、あわせてリスクとコストのバランスも悪いと考えます。

別の市ですが僕も津波ハザードマップの製作に関わったことがあります。しかしながら、その市も1,000人を越える犠牲者がでてしまいました。防災マップや避難訓練など十分なソフト施策をうっても、なぜこうなってしまうのか…と無力感を感じました。この本によれば、3.11の2日前にも三陸沖を震源とする震度4の地震があり津波注意報が発令されたものの被害はなく、住民に慣れや危機感の薄れがあったのかもしれないとのこと…

今は防災関連の業務には携わっていないのですが、土木技術者としてはこれからも注視していきたい分野です。

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