以前,Google Maps Overlay というネットワークリンクがあって,Google Earth上にGoogleマップを表示させることができましたが,いつの間にかできなくなっていました。
最近,地理院地図を調べていたところ,「地理院地図KMLデータ」というのを発見し,何に使えるのだろうと見てみたところ,
国土地理院地図を、KMLネットワークリンクに対応したソフトウェアで利用できます。
と書いてありました。
ネットワークリンクに対応したソフトウェアってGoogle Earthしか知らないけど… ネットワークリンクという言葉自体,Google Earthでしか使わないんじゃないか? いや,他のGISソフトをあまりよく知らないだけかもしれないけど…
早速やってみたところ,うまくいきました。その手順は以下の通り。
使用方法
以下,Macの画面ですが,Windowsでも同様です。また,Google EarthでもGoogle Earth Proでも同じです。
どんなネットワークリンクがあるか調べておく
http://geolib.gsi.go.jp/node/2537 にアクセスして(または「地理院地図KML」で検索してください。)まずはKML配信ファイルリストにどんな地図の種類があるか確認して下さい。
KML配信ファイルリストから,Google Earthで表示させたい地図が決まったら,そのURLをコピーしておいて下さい。
地理院地図用のフォルダを作っておく
別に作らなくてもいいんですが,他のコンテンツと区別しておくためだけです。
フォルダ名は,分かりやすく「地理院地図」などにしておきます。
ネットワークリンクを追加する
作成したフォルダの右クリックメニューから,ネットワークリンクを選択します。
コピーしたURLを入力する
先ほどコピーした,地理院地図のKMLが配信されるネットワークリンクのURLをペーストします。
ネットワークリンク名は自由ですが,配信される地図名と同じで良いでしょう。以下では「標準地図」としています。
見る方向を傾けて地形を表示させる。
都内を表示させてみました。あまり広い範囲を表示させると,粗い地図になってしまうようです。
現時点では理由はわかりませんが,左下に赤い四角にバツ印のマークが出てしまっています。
富士山を表示させてみました。3D感がちゃんと出てますね。
ネットワークリンクを「色別標高図」にするとこんな感じ。低いところが緑,高いところが赤くなります。
[追記]赤いバツ印を消すには(2016/01/16追記)
赤いバツ印は,地理院地図のロゴイメージがリンク切れとなっているものと推測されます。
ネットワークリンクの中身を開いて,「地理院地図ロゴ」のチェックを外すと赤いバツ印を消すことができます。
ダウンロード
上記の手順でこのネットワークリンクを使用できますが,面倒な方のため,地理院地図KMLネットワークリンクのうち,よく使う「標準地図」と「色別標高図」を設定済みのオーバーレイコンテンツを以下から期間限定無料でダウンロードできます。
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